2017年7月にマイナーチェンジし、より高級感が増した
トヨタのミドルクラスミニバンの新型エスクァイア。

圧倒的な存在感のあるフロントグリルと高級感溢れる内装は、
兄弟車のヴォクシーやノアとは異なる輝きを放っております。

今回は、そんな新型エスクァイアのハ
イブリッドGi Premium Package特別仕様車の試乗レポートを紹介いたします。

※本記事にて使用している画像はトヨタ公式ページより引用しております。
引用:https://toyota.jp/

【トヨタ・エスクァイア】外観と内装

かねてより気になっていた、トヨタのミニバン、エスクァイアを試乗してまいりました。

今回の試乗車のグレードは、ハイブリッドGi Premium Packageという最上位クラスでした。

外観

1年前にヴォクシーとノアと一緒にマイナーチェンジを行なったエスクァイアは、
フロントグリルとリアランプのデザインを変更しております。

リアランプはあまりよく違いがわからなかったですが、
フロントグリルはより豪華に幅が広がり、存在感が増しておりました。

 


旧型も2014年の登場時には、格子状のフロントグリルのデザインに驚いておりましたが、
マイナーチェンジ後はより一層高級感が出ているのではないと、改めて写真を見ると感じてしまいます。

エスクァイアを語るうえで、まずはこのクロームメッキの迫力あるフロントグリルは外せません。

正面から見ると圧倒的な存在感がありますが、数値でボディサイズを確認すると
意外とスリムであることに気が付きます。

5ナンバーサイズに収まる全長4,695㎜、全幅1,695㎜、全高1,825㎜のボディサイズです。
また、最小回転半径が5.5mで小回りが効くのも特徴です。

ボディカラー

今回の試乗車はエスクァイアのオリジナルカラーである、
スパークリングブラックパールクリスタルシャインでした。

光の加減で表情が変化し、パープル系カラーに感じてしまいがちですが、カラーはブラック系です。
ブラック系なのでリセールバリューが高いです。

他のカラーとしては
スパークリングパールブラッククリスタルシャイン※メーカーオプション以外に

・ホワイトパールクリスタルシャイン※メーカーオプション
・ブラッキッシュアゲハガラスフレーク※メーカーオプション
・ブラック
・ボルドーマイカメタリック
・シルバーメタリック
・アバンギャルドブロンズメタリック

があり、合計で7色展開となっております。

リセールバリューで考えるなら、ホワイトパールクリスタルシャイン、ブラック、
スパークリングパールブラッククリスタルシャインの3色を選択するのが良いと思います。

内装

内装については、カラーがバーガンディ&ブラックの落ち着いたワインレッドのようなカラーで、
シートの素材はブランノーブ®+合成皮革の高級感のある仕様となっております。

このブランノーブ®という素材は、高級なスウェード調素材で、非常に肌触りが良いです。

Gi Premium Packageに標準装備ということですが、
ブランノーブ®と合皮がちょうど良い形で組み合わさっていて、座り心地は別格です。

また、ハイブリッドGi Premium Packageは7人乗り仕様の為、
8人乗りのベンチシートは体験できませんでしたが、
この7人乗りに採用されているキャプテンシートの自由度の高さによって
シートアレンジが非常に豊富なのもエスクァイアの特徴です。

810㎜も下げることのできる超ロングスライドはセカンドシートの快適性を高め、
ゆったりできるくつろぎ空間を作り出します。

また、可動に関しては前後の移動だけでなく、左右に動くこともできるので、
3列シートへのアクセスを良くすることもできます。

大人数の乗車時に、キャプテンシートの自由度の高さは非常に重宝すると感じます。

最後に、標準装備として昇温降温抑制機能が付いていることで、
通年で快適なシート環境を保つことができることと、
運転席と助手席には別々にシートヒーターが搭載されていて、
冬場はシートの冷えから身体を守ってくれるのも魅力です。

トランクルーム

トランクルームも広々しており、3列目シートの跳ね上げにより、さらなる拡張が行なえます。
加えて、セカンドシートを運転席側ぎりぎりまで前に出すことで、
1700㎜弱の長さの荷室を作り出すことが可能となっております。

【トヨタ・エスクァイア】スペック

基本的には、ヴォクシーとノアと同じです。
ヴォクシーとノアは誕生から長い年月をかけて改良され続けていき、
トヨタのミニバンとしての地位を確立していきました。

そんな2つのミニバンの兄弟車としてほぼ同スペックかつ、
高級感を追加して2014年に登場したものですから、良いものに間違いありません。
車体価格がヴォクシーやノアよりも20万円弱高い設定になっておりますが、
ヴォクシーとノアの良いとこ取り+高級、高性能を追加しているので、
その金額差でここまで進化しているのなら、逆に割安なのではないかと感じてしまいます。

基本スペック

全長:4,695㎜
全幅:1,695㎜
全高:1,825㎜
最低地上高:160mm
リアトレッド:1,475mm
車両重量:1,570kg
フロントドア:390mm
スライドドア:360mm
荷室ドア:500mm
エンジン:1.8L+モーター
トランスミッション:電気式無段変速機
最高出力:73kW[99PS]/5,200r.p.m.
最大トルク:142N・m[14.5kgf・m]/4,000r.p.m.

 

【トヨタ・エスクァイア】燃費と走行性能

燃費

ハイブリッドGi Premium Packageのカタログ燃費23.8km/lもあります。
ミニバンで、この数値は非常に低燃費です。

しかし、実際に試乗してみて確認したところ、市街地では17.0km/l程度でした。
走行時にはEV走行を有効に活用して燃費を抑えるのと同時に、
静粛性の高い走行をすることができました。

実燃費がカタログ燃費の70~80%が合格点だとして、比較的良い数値だったと感じます。

走行性能

とにかく、静粛性が高く音が静かです。
そのため、車両接近通報装置が装備されており、
歩行者に対してワザと聞こえるエンジン音のような音を出します。
25km/h以上になると鳴らなくなるので、
細い道や脇道などで歩行者の安全を確保するための機能は素晴らしいと思います。

加速性能も良いと感じました。
ミニバンは大人数が乗車することや、積載荷物が多かったりするために、
運転時にはアクセルを踏み込みやすい車種ではあります。
そんな加速や減速の際、車体の前後への沈み込みが少なく、
快適な乗り心地を体験することができました。

 

【トヨタ・エスクァイア】試乗まとめ

外観、特にフロントグリルはミニバンの中でもトップクラスのカッコ良さだと感じます。
全体的に縦長なフォルムではあり、風の影響を受けやすいと思われますが、
そのスリムなボディと最小回転半径5.5mの小回り性能は、
運転が得意でない方にとっても、比較的運転しやすいのが特徴だと思います。


内装も高級感があり、実際の肌触りや座り心地も大変良好でした。
加えて、使用目的に応えられる広い車内空間やトランクルームも魅力があります。
高級志向のミニバンではあるものの、シートアレンジの豊富さから、
ファミリー向けミニバンと言っても過言ではないくらいです。

そして、走行性能も良く、音も静かですし、ハンドル操作も比較的スムーズでした。
女性や運転が苦手な方でも運転しやすいと考えます。

燃費もミニバンでここまで良ければ合格点をあげられます。

価格については、兄弟車であるヴォクシー、ノアのことを考えると、
若干高い設定にはなっております。
しかし、アルファードクラスがほしいわけではなく、
ヴォクシー、ノアよりも高級感やオリジナリティを出したい方にはエスクァイアはおすすめです。

ぜひ、一度試乗してみてはいかがでしょうか?

トヨタ・エスクァイアについて更に詳しく紹介しております。
エスクァイアの試乗レポートや所有者レポート。こちらもチェック!!

 

この記事を書いた人

ゆきちもの
趣味は筋トレと野球のアラフォー2児の父親です。
愛車はエスクァイアの特別仕様車です。
車内をきれいに保ちたいのですが、
きれいにするたびに子どもたちが車内を汚すので、
最近は諦めてきております。