2017年の発売以来、国産SUVの中でも高い人気を誇るマツダ・CX-8。

自分でも、家族でも、シチュエーションを選ばず楽しいドライブを提供してくれる車です。

そんなCX-8ですが、現行モデルの試乗レポートもたくさん見受けられます。

また、試乗の際のポイントなどはあるのでしょうか。

マツダCX-8に試乗してみました

引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/feature/functionality/

現在のCX-8は2017年に発売されたモデルなので、発売からおよそ1年が経過しています。

元々人気であったCXシリーズからの新車種ということもあり、試乗した型のレポートは多数挙がっています。

今回はその中から抜粋してご紹介しましょう。

走行安定性は、CX-5と同様、Gベクタリングコントロールにブレーキ制御を加えたGベクタリングコントロールプラスに進化したことが注目される。アクセルペダルを戻した状態でも、コントロールの効果が得られるようになり、制御領域が広がった。

例えば右側の車線から左側へ車線変更を行う場合だと、従来は右車線上で左側にハンドルを切り込んだ時に、絶妙な減速による荷重移動で車両の向きを滑らかに変えた。

新しいGベクタリングコントロールプラスでは、この機能に加えて、左側に車線を変えてハンドルを戻す時にもブレーキによって作用する。そのために車線変更の最終段階で生じる若干のあおられる左右方向の動き(大げさにいえばだが)も抑えた。

つまりGベクタリングコントロールの効果が、車線変更や旋回の開始から終了まで、すべての過程にわたって発揮される。制御が完結されて車両の動きが落ち着くため、安全性に加えて乗り心地も向上する。

引用:オートックワン

引用:https://autoc-one.jp/mazda/cx-8/report-5003011/

これはオートックワン・渡辺陽一郎氏がCX-8に試乗した際のレポートの抜粋です。

CX-8には新しい機構として「Gベクタリングコントロール+」と呼ばれる制御機構が搭載されています。

これはドライバーのハンドル操作に応じてエンジンの駆動力を変化させることで、車両にかかるG(加速度)を等号的にコントロールし、スムーズで効率的な車両挙動を目指すシステムです。

これがうまくはまっており、安定した車線変更を実現したのでしょう。

そしてその安定性は居住区内に余計な振動やGを与えないため、安全性だけでなく乗り心地の向上にも寄与したのではないでしょうか。

一方で渡辺氏はこのように述べています。

ただしCX-8は、先に述べた車両重量の数値からも分かるように、以前からボディを入念に造り込んでいた。ホイールベースも2930mmだから、CX-5に比べて230mm長い。機敏に曲がる印象は乏しいが、安定性と乗り心地はもともと優れていたので、改良に基づく変化の度合いはCX-5ほど大きくない。

引用:オートックワン

引用:https://autoc-one.jp/mazda/cx-8/report-5003011/

CX-8は車両重量が2,000Kgになろうかという重さで、国産車の中では比較的重い部類に入ります。

車は重ければ重い程加速・減速が鈍くなり、またハンドリングも悪くなります。

それはCX-8にも言えることですが、これまでのCX-8はそれを車体性能で補っていました。

そして今回Gベクタリングコントロール+が装着されたことでハンドリングの安定化は向上していますが、同じように改良されたCX-5と比較するとその向上度合いはわかりにくかったようです。

ただ、それによって走行安定性が向上し、乗り心地が向上したことは間違いありません。

ただ、本来の完成度が高かったために気付きにくくなっていたというだけでしょう。

マツダCX-8に実際の試乗評価はどう?

引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/feature/functionality/

さて、前のコーナーではプロの試乗によるレビューをご紹介しました。

専門知識を持った人の厳しいレビューですからタメにはなるものの、ややマニアックな部分も多く伝わりにくい部分もあります。

そこで、一般の方の試乗による情報をもとに、CX-8の試乗評価をしてみましょう。

エクステリア

引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/feature/safety/

いわゆる「マツダ顔」で、CX-5やCX-3と似たような顔をしています。

見飽きてしまう可能性があるものの、それ自体は厳つくもなく優しすぎるわけでもない、非常に落ち着いた顔をしています。

ただ、デザインの良さゆえに塗装の雑さが目立つようで、光の反射で塗装のデコボコが浮き彫りになってしまうようです。

インテリア

引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/feature/interior/interior1/

SUV車、特にC-HRやヴェゼルが2列シートの中で3列シートをそろえている点は高評価でした。

また、レザーの質感が高く、汚れに気を遣えばホワイトの内装も美しいです。

ただ、収納面でのポケットが少なく、日常で使うならもっと収納スペースがあってもよいと感じる人がいました。

走行性能

引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/feature/driving/4wd/

ディーゼル車は低速時からしっかりとパワーが感じられる走りです。

また、ディーゼル・ガソリンにかかわらず操作系の反応具合を評価する方が多かったです。

昨今の国産車は操作以上の反応が出てしまうこともありますが、CX-8は反応がスローなのでドライバーとしても反応しやすいようです。

また、これほどの走行性能を持ちながら安全性も国内最高評価で、家族でも安心して使える車になっています。

乗り心地

引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/feature/interior/interior2/

車内の静寂性は非常に評価が高く、ディーゼルエンジン特有のガラガラとした音も聞こえてこず、ストレスも感じないようです。

また、ふわふわせず適度に硬い足回りのため、路面のショックを上手に吸収し、車内に伝えません。

さながら欧州の高級車のような乗り心地を提供してくれます。

価格

車内の高級感はないにしても、美しいラインのエクステリア、パワフルなエンジン、どっしりと安心感のあるボディ、安定した乗り心地を提供する足回り、圧倒的な静寂性、充実の安全装備、これだけ含まれて400万円程度で買えるのは破格です。

もちろんこれより安い車も多くありますが、オプションをもりもりつけていくとこの車と同じくらいかそれ以上の値段になってしまうでしょう。

総評

引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/feature/driving/skyactiv-vd/

例えばヴェルファイアやアルファードはこの車よりも高級感があって乗り心地もなかなか良い車ですが、SUVが持つ「走る楽しさ」を得る車であるかどうかはわかりません。

一方のCX-8は純粋なSUVですから適度な「走る楽しさ」を感じられる作りになっています。

街中ではパワーの有り余る2Lオーバーのエンジンを搭載している点などはまさにそうですね。

それでいて積載量の高さと居住性の高さを併せ持つため、安全でたくさん人が載るけど、走っていて楽しい車が欲しいという方にはどストライクな一台なのではないでしょうか。

特に、若いころ車にあこがれているけど今は家族もいるし、仕方なくファミリーカーを探しています、というお父さんにはドンピシャにはまると思います。

引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/feature/driving/skyactiv/

インテリアに関しては収納に賛否両論あれど値段相応の上質な車内をもっていますし、子供がいればついつい車内を汚してしまいますから、多少車内は野暮ったくても走行性能の高さで充分リカバリーできるでしょう。

これだけの走行性能を持ち合わせていながら400万円台ですから、奥様の財布もにっこり。

家族で乗るクルマならスライドドアが必要だとか、ボディが大きすぎて洗車が大変だとかいう意見もありましたが、それをもって有り余る良さを兼ね備えた、弱点の少ない車でしょう。

以上、CX-8の試乗評価をまとめてみました。

ほとんどいいことしか書いていませんが、試乗した皆さんもいいことしか書いていないので、仕方ないですね。

それだけいい車だということでしょう。

マツダCX-8にはこう乗ってみよう!試乗のポイントを紹介します

引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/feature/safety/

さて、ここまでの記事でCX-8に興味を持たれた方、ぜひ試乗に行ってみてください。

その際に役に立つポイントを3つご紹介します。

①試乗は2回以上行う

基本試乗は「営業マンの指定したルート」を進みますが、それは営業マンの知っている「一番乗り心地の良いルート」と言い換えても変わりません。

そりゃあそんなルートで試乗すれば乗り心地も良いですよ。

なので買った後で「あれ?」と思う人もいるかもしれません。

そうならないために、試乗は2回以上、しかも2回目は1回目と条件の違う時を選びましょう。

例えば2回目は「自分の走りたいルート」を走らせてもらうことが理想です。

それがだめなら「2回目は夕方か夜」とか「2回目は雨の日」といったように、シチュエイションを変えて走ってみることが大事です。

②2人以上で試乗する

試乗の際、1人で行くことはお勧めしません。

走行中の助手席や後部座席の座り心地・乗り心地がわからないからです。

せっかく自分が良くても同乗者からの評価が悪くては、自家用車としては使えませんからね。

そこで、試乗には必ず2人以上で行きましょう。

2人目以降は助手席や後部座席に座ってもらって感想や意見を聞いてみましょう。

また、運転中に気が付いたことをメモしてもらうのもアリです。

③試乗が終わっても即決しない

試乗での手ごたえが良いと、ドライビングイメージが先行して購買意欲がわいてきます。

ディーラーもそれを知っていますから、おそらく試乗が終われば商談をすすめたがるでしょう。

しかしそこで即決するのは良い判断ではありません。

いったんテンションを落ち着けて、疑問点や質問がないか、またほかの人の意見を聞くべきかどうか考えてみましょう。

自分だけの車を買うんだったらまだしも、これが社用車や家族用の車であれば即決なんて御法度です。

必ず疑問や問題点を洗い出して、それでも納得できるのであれば、その時初めて商談をすすめましょう。

引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/feature/design/

以上、試乗の際のポイントでした。

いろいろな人がCX-8についてあれこれ言っていても、自分が実際に乗ってみないと評価はわかりません。

「百聞は一見に如かず」ということわざもありますし、気になった方はぜひ試乗してみてくださいね。

→マツダCX-8の試乗の報告についてはこちらも

 

この記事を書いた人

テンさん
車はもっぱらカーシェアリング。
でも本当は・・・本当はマイカーが欲しいんです!
その溢れんばかりの情熱を記事にぶつけていっています。