陸の王者として長年にわたり君臨し続けているトヨタランドクルーザーですが不具合情報が気になる方も多いと思います。
今回はランドクルーザーのリコールや不具合に関する情報を検証していきたいと思います。
トヨタランドクルーザーの不具合報告はどんな感じ?
引用:https://toyota.jp/landcruiser/performance/engine/
トヨタランドクルーザーの信頼性の高さは世界的に評価されています。
その耐久性の高さから日本国内だけでなく広く世界100か国以上で使われており、極寒の土地や中東などの熱帯地域であってもタフに活躍しています。
しかし、そのような故障知らずのランドクルーザーであっても部品の消耗はさけられません。
オイル交換や車検で行われる通常のメンテナンスを欠かさなければ10万キロ以上は心配いらないでしょう。
世界では20〜30万キロは普通に使われていますが長く乗った場合の部品供給は大丈夫なのでしょうか。
先代のランドクルーザー100の生産終了から10年以上は経過していますがトヨタにはまだ部品のストックがあるそうです。
その前のランドクルーザー80でさえも部品の心配はいりませんし、まだ中古車市場でも沢山の個体が扱われていますね。
頑丈なランドクルーザーでもさすがに10年10万キロをこえてくると故障が出てきます。
引用:https://toyota.jp/landcruiser/performance/engine/
代表的なのは燃料ポンプの故障です。
経年劣化ですから交換になりますが費用は18万円程見ておいた方が良いですね。
4WDとしてラフに使っていると車体下のエキゾーストにトラブルが出てきます。
これも経年劣化でヒビ程度なら補修ですむ場合もありますが割れてきてしまうと交換しなければなりませんので費用は4〜5万円位でしょう。
駆動系のドライブシャフトにトラブルが出る時もあるようです。
クルマには至る所にモーターが使われていますが、これらに寿命が来るとトラブルが発生します。
例えばパワーウインドウのレギュレーターモーターが壊れるとウインドウの上下ができなくなります。
経年劣化でモーターが焼きついてしまうためで、2万円程で交換できるようです。
パワーステアリングは油圧で動かしていますが最近では電動式も増えてきました、油圧式の場合は油圧ポンプの故障で動きに違和感を感じるようになります。
引用:https://landcruiser-research.com/wp-admin/post.php?post=1059&action=edit
引っかかるような感触があったり、ステアリングを大きく切ると唸り音が聞こえるようになってきます。
ポンプからオイルが漏れていると油圧が効かなくなりますから早めに交換した方が良いですね。
修理費は6〜7万円程見ておくと安心です。
トヨタランドクルーザーのリコールの情報を知りたい!
引用:https://toyota.jp/recall/2017/drawing/0831.html
ここまではトヨタランドクルーザーの不具合情報についてお知らせさせて頂きました。
ここからはランドクルーザーのリコール情報について検証してみたいと思います。
リコール開始日2017年9月1日
1.不具合の状況
運転者席用または助手席用エアバッグにおいて、車両工場での作業が不適切なため、異なる仕様の部品を搭載したものがあります。このため、エアバッグ作動時に正常に展開しないおそれがあります。
2.改善の内容
全車両、運転者席用または助手席用エアバッグアッセンブリを良品と交換します。
形式 CBA-UZJ200W CBA-URJ202W
製造期間 平成19年9月4日〜平成28年5月23日
リコール開始日平成27年2月4日
1.不具合の状況
エアバッグコントロールユニットにおいて、起動プログラムが不適切なため、不整地等でエンジン始動直後に段差乗り越え等をすると、横転判定センサのゼロ点がずれることがあります。そのため、車両が傾くだけで、横転と誤判定してカーテンシールドエアバッグおよびシートベルトプリテンショナが作動するおそれがあります。
2.改善の内容
全車両、システム起動プログラムを修正したエアバッグコントロールユニットに交換します。
形式 GH-UZJ100W
製造期間 平成14年 7月31日~
平成18年 6月7日
形式 KR-HDJ101K
製造期間 平成14年8月1日~ 平成18年6月6日
引用:https://toyota.jp/recall/2016/drawing/0203.html
リコール開始日平成22年7月30日
1.不具合の状況
かじとり装置において、ステアリングシャフト連結部の構造が不適切なため、大きな段差乗り越え時にシャフトの抜け方向の固定部品が外れることがあります。その状態で、ハンドルを一杯に切る操作を繰り返すとシャフトが抜け出して、かじ取り操作ができなくなるおそれがあります。
2.改善の内容
全車両、抜け方向の固定部品を対策品に変更します。あわせて、抜け出し防止ストッパを追加するとともに、シャフト侵入防止ストッパを対策品に変更します。
形式 GH-UZJ100W
製造期間 平成14年 7月30日~平成19年 6月29日
形式 KR-HDJ101K
製造期間 平成15年4月16日~平成19年 6月29日
引用:https://toyota.jp/landcruiser/performance/offroad_performance/
サービスキャンペーン
1.車両の現象
工場装着ナビゲーションシステム搭載車両において、交差点の通過所要時間情報*を処理するプログラムが不適切なため、道路交通情報サービス(VICS WIDE)として特定地域で提供される情報を受信するたびに、ナビゲーションシステムの画面が『“消える”と“表示”』を繰り返すことがあります。
2.改善の内容
ナビゲーションプログラムの修正を行います。
形式 CBA-URJ202W
製造期間 平成27年8月3日~ 平成28年 8月8日
トヨタランドクルーザーの不具合とリコール対応状況まとめ
引用:https://toyota.jp/landcruiser/performance/offroad_performance/
ここまではトヨタランドクルーザーのリコール情報や不具合情報をお知らせさせて頂きました。
ここからはランドクルーザーのリコールや不具合のまとめを検証していきたいと思います。
ランドクルーザーは世界中の国々で愛用されていますから、故障に関しては対策が徹底して施されていると思います。
相当に過酷な使われ方をしなければ簡単には壊れないでしょう。
それでも経年劣化などで各所の部品に寿命が来た場合であっても、在庫不足で困るような事態は避けられそうです。
引用:https://toyota.jp/landcruiser/performance/offroad_performance/
極寒の地や熱帯地域で使われることを想定した耐久性は、2世代前の80や70でも中古車市場でいまだ流通していることからもうかがい知れる事ができますね。
クルマは何万点もの部品が集まって製造されていますから時には製造での不具合が起きる時もあります。
メーカーはリコールとして運輸省に届け出を出して、ユーザーにも情報を伝える義務があります。
ユーザーの引き継ぎが出来ていれば中古車のオーナーにもしっかりとリコール情報の連絡があります。
引用:https://toyota.jp/landcruiser/performance/offroad_performance/
ユーザーはその情報に沿ってディーラーで当該部品の交換やプログラム修正を行いますが、料金は無料になります。
最近ではリコール自体を隠蔽するメーカーもありましたが、本当に信頼をなくす行為だと思います。
リコールの対象になっているかどうかはメーカーのホームページで車体番号や製造年月日を入力することで確認する事もできます。
対象の台数が多い時などは、部品の供給が間に合わない時もありますから、いきなり持ち込むのではなくて、事前に確認をしておいた方が確実だと思います。
引用:https://toyota.jp/landcruiser/performance/offroad_performance/
大規模なリコールが発表されると、全てをこなす現場のメカニックは大変ですね。
タフなクルマであっても不具合は付き物で、普段の点検が重要になってきます。
4WDは乗用車的な使われ方もされますが、中にはハードに使用される方も多く、駆動系の不具合も発生しやすくなっています。
オイル交換などは自分でこなしてしまう方も多いと思いますが、ブレーキや駆動系の部分は事故に直結する物ですから、プロの整備士さんに任せた方が安心ですね。
ランドクルーザーは専門店も多く、個別車種の知識も豊富で、信頼できる店舗ならば年数が経っても安心して乗り続ける事ができます。
60や70などの車種が元気に走り続けているのも頑丈な車体に裏付けられていますが、歴代ランドクルーザーを愛好するオーナーと整備するショップの知識と経験の積み重ねもあるのではないでしょうか。
→トヨタランドクルーザーの不具合やリコールについてはこちらも!