現行ステップワゴンは販売当初、ガソリンエンジンモデルしかラインナップされていませんでしたが昨年のマイナーチェンジに伴いハイブリッドモデルが登場しました。
ガソリンモデルも省燃費なエコエンジンとして評価が高いのですが、新しいハイブリッドモデルはオデッセイに搭載され抜群の評価を得たハイブリッドシステムを搭載しており、その燃費性能は既に評価の高いハイブリッドシステムです。
では実際の実燃費はどうなのか、早速検証してみたいと思いますが、この燃費データーの集計はとても難しいもので、車の使用環境や運転の仕方で大きく数値が変わります。
そこで可能な限り多くの実燃費データーを集めて平均値を出すことにより、かなり信憑性の高い数値が得られると考えました。
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ステップワゴンのガソリン車の燃費の実際は?
引用:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/webcatalog/performance/ecology/
1500㏄ダウンサイジングターボエンジンを搭載したステップワゴンのガソリンモデルは、そのターボを用いて省燃費に貢献する新しい発想のもとに開発されたエコエンジンです。
メーカー公式発表されている燃費データーは、16.0km/Lとなっていますが、この数値はJC08モードと言う計測ルールに基づいて測られており実燃費よりも3割ほど良い数字データーになっているのはご承知の通りです。
特別な燃費計測ではなく、実際に使用した場合の燃費が重要ですから、実燃費がどれほどなのか、実際に使用しているユーザーの口コミから平均値を検証してみました。
結果として実燃費の平均値として11.5km/Lとなりました。
カタログ燃費が16.0kmですから7割水準を達成しているので、概ね正確な平均値と思って良いデーターでしょう。
この11.5km/Lはミニバンとして考えた場合、かなり良い数字と思えますが如何でしょうか、街中走行、高速走行など合算しての平均値ですから、かなり良い数字と思えます。
ステップワゴンスパーダハイブリッドの燃費の実際は?
引用:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/webcatalog/performance/ecology/
それでは次にステップワゴン・スパーダハイブリッドの実燃費に付いて検証してみたいと思います。
カタログでの公式燃費データーとしては25.0km/Lとなっています、素晴らしい数字ですねこれはミニバンとして見た場合は驚異的に良い数字です。
しかし残念ながらJC08モードでの計測になりますので実燃費はもう少し落してしまうでしょう。
それではガソリンモデルと同様にハイブリッドモデルでも多くのユーザーが発する口コミから実燃費の平均値を検証してみます。
多くの実例燃費データーから平均すると、15.8km/Lと言う数字になりました、公式データーの7割ですから、こちらも信憑性のある数字と思います。
ガソリンモデルが11kmですから、やはりハイブリッドは燃費が良いですね、改めて実感します。
ミニバンとしては、とても素晴らしい燃費データーですが個人的には20km/Lを超える数字が欲しいとなぁ~と思うのは欲張り過ぎでしょうか。
しかしながら部分的な、例えば高速道路などの走行においては20km/L以上の燃費データーは出るようですので、さすがハイブリッドです。
ステップワゴン・スパーダハイブリッドは、オデッセイに搭載されているハイブリッドシステムを搭載していますのでエンジンも排気量が2000㏄となり、パワーもガソリンモデルより高くなっており、その加速性能はミニバンとしてはかなり俊敏になっています。
イメージ的にはハイブリッドよりもガソリンモデルの方が走り関しては上回るように思えますが、実際にそのような車種が多いです。
その中でステップワゴンはハイブリッドモデルの方が燃費も良くて走りもパワーアップしており、それに合わせてボディー剛性を高め、サスペンションも専用品を奢っており、ホンダの本気度が伺えます。
もちろん、ガソリンモデルが悪い訳ではありません、素性が良いステップワゴンでしたが、さらに良くなったとご理解頂ければと思います。
ガソリン車とハイブリッド車の燃費の差からみた評価
引用:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/webcatalog/performance/driving/
ステップワゴンのガソリンモデルとハイブリッドモデルの燃費に付いて調べて来ましたが、やはりハイブリッドモデルの方が燃費が良いのは当然の結果でした。
燃費計測は、その使用環境や運転の仕方で大きく数値が変わるので大変難しいのですが、多くのデーターから平均化した燃費の差はおよそ5km/Lでした。
イメージとしては、ハイブリッドモデルはもう少し燃費が伸びるかな?と期待していましたが、街中での走行でストップ&ゴーが思った以上に燃費を悪化させているようで平均値が落ち込んでるようです。
それでもミニバンで16km/Lを平均値で出すのは十分に立派な数字ですね。
ハイブリッドモデルは確かに燃費はガソリンモデルよりも良い結果となっていますが、購入にあたり損得で考えた場合は実は微妙なんです。
燃費はハイブリッドモデルの方が良いのですが、その差は5km/Lですので年間で見てもガソリン代は3万円前後の差しか無いのです。
ですので車両価格で50万円ほど高額になるハイブリッドモデルを購入しても、燃費でガソリンモデル以上のメリットを受けようとすると10年以上の月日が必要になります。
もちろん、年間走行距離が長い人はメリットが多いんですが、年間で走行距離が2万キロ以下のユーザーはガソリンモデルでも十分、採算的にはOKなんですよね。
もちろん、環境対策の一環として考えるとハイブリッドの方が自然環境には優しいのは間違いありません。
このあたりはユーザーさんの考え方次第ですね。
ステップワゴンの燃費を向上させるには?
引用:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/webcatalog/performance/ecology/
それでは、ステップワゴンのハイブリッドモデルとガソリンモデルの両車を合わせて燃費を伸ばすにはどうすれば良いのか考えてみましょう。
前述しているように燃費は運転の仕方や使用環境で大きく変わりますが、それでも燃費の良い運転を心掛けるとかなり変わります。
まずは定番ですが優しい運転を心掛けましょう。
急加速や急ブレーキは燃費に関しては全く良い影響は与えませんので、ゆっくりと加速し早めのアクセルオフでエンジンブレーキを上手く活用すると良いです。
また不要な荷物を車から降ろして軽量化するのも効果が出ますね、例えばゴルフセットやベビー用品などですね、多少めんどうでも、使用する機会ごとに積み込む方が燃費には貢献しますよ。
また燃費は車が完調であって初めて貢献できるものですから、日頃から日常点検や定期点検を受けて常に調子の良い状態を維持するのも大切です。
特にエンジンオイルはエンジンの寿命にも大きく影響を与えますので、定期的な交換が必要ですし、その他にもATオイルなど各種にオイルが使われており、これらも定期的に交換を行う事で良いコンデションを維持することが可能となり、結果的に燃費も良くなります。
またタイヤの空気圧は1か月に1回は点検して、減っているようであれば補充しておくと燃費が良いです。
車のコンデションが最適な状態を維持した上で、運転の仕方などを見直しエコ運転を行うとかなり燃費が変わってきますよ。
ガソリンエンジンに限っては、エアコンも大きな負荷となっていますので不要ならエアコンを停止させることで燃費の向上が期待できますが、快適性を失う可能性もありますのでユーザー判断でお願いします。
ハイブリッドモデルはエアコンの停止による燃費の影響は薄いので、それほど考えなくても良いと思います。
その他にも添加剤などの燃費向上アイテムが市販されており、使用することで多少の燃費改善の可能性もあるようですが、劇的に変化する添加剤の話は聞いた事がありませんので微妙です。
優しいエコ運転と完調な車、不要な荷物を降ろすだけでも燃費は上がりますので、是非一度、行ってみて下さいね。